2011年3月アーカイブ

ヤミ金というのは、よく「トイチ」などという言われ方をするような、10日で1割とか、もしくはもっと高い金利でお金を貸す業者のことです。貸金業登録をしているかしていないかにかかわらず、このような法外な利率を設定して貸付を行えば、それはヤミ金であるということになります。

ヤミ金業者は、登録貸金業者などと違い、もともと法律を守るつもりがありません。登録業者は免許停止などのデメリットがありますから、法律を守って取り立てを行いますが、法律を守るつもりのないヤミ金業者は、取り立ても強引です。支払い義務のない家族や親せき、会社などにもしつこく電話をかけてきます。強引な取り立てをされて、高い金利を払い続けている人も多いと思います。

このようなヤミ金に対して、過払い金返還請求できるのでしょうか。

最高裁判所の判例で、超高金利のヤミ金からの借入金については、利息だけでなく元本も返済する必要がないという内容のものがあります。ヤミ金の高すぎる利率による利息が無効なのは当然として、元本についても返還する必要がないと裁判所は判断しました。これは、「ヤミ金をやったら、借主に渡したお金は返ってこないよ」という趣旨で、裁判所が犯罪の味方はしないという趣旨です。

この判例によれば、ヤミ金と取引をしたことのある人は、過去に支払ったすべてのお金を、過払い金として返還請求することができるということになります。しかし、実際には難しいです。過払い金を実際に取り戻そうと思えば、判決を取った上で財産の差押などをしなければいけませんが、ヤミ金業者は最初から身元を隠していますので、裁判を起こそうにも住所がわからない、差押をしようにも財産の所在がわからないということにもなってしまいます。

もともと法律を無視して営業しているヤミ金ですから、自分の身元が明らかになるような証拠を残さないようにしているはずであり、また、過払い金を返還せよという判決が出ても、進んで支払うということはありません。判決が出ても支払わなければ、強制執行という手段での回収をせざるを得ませんが、強制執行するためには、執行をかける財産が判明しなければいけません。身元も明らかにならないことが多いのに、その財産の在処は、さらに明らかにならないでしょう。

結局、ヤミ金から過払い金を取り戻すのは、非常に難しいということになります。

大阪・神戸で過払いのことなら松谷司法書士事務所

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